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ル ラボ:セドラ 37

LE LABO

CEDRAT 37(2021年)

調香師:不明

おすすめ度:★★☆☆☆

 

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画像出典:公式HP

 

最新作セドラ37は、ベルリンのシティエクスクルーシブ。
テーマは自由。ベルリンの「喜びや、おおらかさ、光輝く太陽のような自由を併せ持つベルリン・・・たとえ雨が降って も変わらない 自由な雰囲気」を表現した香り。

 

トップはシトラス・スパイシー。

スプレーすると青みの強いシトロン(フランス語ではレモンがシトロンを指し、シトロンはセドラと呼ばれる)のピリッとした果皮の苦みが鼻を刺す。その苦みを、フレッシュなジンジャーが弾けるように拡散させたような香り。鋭いシトロンジンジャーから少し遅れて、ベルガモットを思わせるシトラスのジューシーな甘さが広がってくる。

 

ミドルはアロマティック・アンバー。

縦軸はシトラスの苦みやフレッシュなジンジャーが香り立ち、横軸は奥からはアンバーグリスを思わせるアロマティックな香りが、シトラスの甘さやみずみずしさを広げていく。このアロマティックに包まれたシトラスの果皮の甘さが、ティーノートのように香りに感じられる。シトラス・ジンジャーが、アロマティックなティーに溶け込んでいくような、爽やかで静けさのある香りに。

 

ベースはアンバー・ムスキー

シトラス・ジンジャー・ティーの爽やかな甘さを残しながら、アンバーがアロマティック感を増していく。合わせて、ジンジャーのメタリック感や土っぽさが、アンバーの辛みと重なることで、メンズのアロマティックな香りに進んでいく。

ティーのみずみずしい甘さに、少しずつアンバーの辛みが足されていく。さらにアンバーからウッディの香ばしさが強くなっていき、それらをムスクがやわらかくまとめたような香り。

 

シトラスやジンジャーでキャラクターを付け、それをアンバーで包んだような、夏を中心にほぼ季節を選ばない、男性であれば日常使いできる香りだと思う。

 

ティーを思わせるフレッシュな香りは1時間くらい、そこからアロマティック感を強めながら3~4時間持続する。ルラボにしてはウッディやムスクが控えめで、残香の物足りなさを感じるのではないだろうか。

 

シーンやシチュエーションを選べない、とても使いやすい香りであることは間違いない。

でも、個人的にはルラボの、特にシティエクスクルーシブらしからぬ、個性を抑えた作品だと感じてしまう。

トップのシトロンの苦みが晴れてくると、最近、頻繁に使っていたヴィトンのイマジナシオンの香りと似てくる。さらにヴィトンつながりでいうならば、アロマティック感が出てくるミドル後半部分はメテオールに、ジンジャーのメタリックな硬さが出てくるベース前半はリマンシテが浮かんでくる。

これらが一つにまとまったような良作と捉えれば確かにそうかもしれないが、それでいいのかシティエクスクルーシブ!と感じてしまう。

 

ベルリンは古い街並みと近代建築が共存した、欧州でもっとも美しい街と評されているとのこと。セドラ37はハイライト映像のように、様々な香りが共存し、それらが1つの作品として美しく編集されたような香りだと思える。