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シャネル:ココ マドモアゼル オードゥ トワレット

CHANEL

COCO MADEMOISELLE EAU DE TOILETTE(2002年)

調香師:ジャック・ポルジュ

おすすめ度:★★★★★


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画像:公式HPより

 

シャネルのレディースの通常ラインのなかで、このココマドモアゼルのオードトワレは最愛の香り。

というのは、遡ること10年以上前。あるシャンプーを企画していて、担当者の女性がこの香りをイミテーションしたいということで、ココマドのトワレを買ってきた。そして何気なき香りをチェックした時、液色のようなピンクイメージ、フルーティな甘さとと大人っぽいフローラルの共存、要するに私はマドモアゼルに一目惚れしてしまったわけだ。

 

シャネルではオードトワレ、オードゥパルファムと用途に合わせて、香りの構成を変えている。このココマドも骨格は同じフルーティシプレの香り。それでもトワレの方がよりフレッシュで、若々しい香りにアレンジされいる。

 

トップはシトラス。

スタイリッシュなボトルをスプレーすると、爽やかなベルガモットと、明るいオレンジの香り。オードゥパルファムにあった可愛らしいピーチの甘さよりも、グレープフルーツが弾けることで、よりフレッシュ感の強いオープニング。

 

ミドルはフローラル・フルーティ。

シトラスのフレッシュな余韻に、フルーティなピーチローズ、さらにはジャスミンの透明感に、トワレではみずみずしいライチの甘さが加えられている。このライチによりローズの明るさがパッと輝くようにも感じられる。

 

ベースはシプレ・ムスキー。

フルーティなローズから、パチョリのアーシーな香りとオークモスやベチバーのシプレ調になる。シプレといっても、かなりライトなシプレで、ムスクやバニラの柔らかく白い香りが淡くシプレを包み込むようにドライダウンしていく。

 

爽快なシトラスフルーティ、みずみずしいフルーティフローラル、清潔なフローラルシプレと、マドモアゼルフ感を中心に緩やかに変化しながら、4時間程度持続する。

 

フレッシュやみずみずしさ、嗜好の良いフローラルフルーティ、嫌味のないシプレ調とどのパーツも切り取っても、可愛らしく清々しい。とても完成度の高い香りで、春夏を中心に、どんな季節にでも合わせやすい。さらにオードトワレであるが香りもしっかり持続する。さすがシャネルという仕上がりだと思う。

 

ココマドモアゼル オードゥパルファムは、落ち着きのあるシプレノートを骨格に、華やかなフローラルブーケ、フレッシュ甘いシトラスの若々しさに、ピーチやバニラの可愛らしさを添えた香り。

一方でオードトワレは、みずみずしくも可愛らしいフローラルフルーティを骨格に、弾けるようなシトラスと、上品なシプレムスクを添えた香りで、女性らしく仕上げたというよりも、もっと天真爛漫で、笑顔が可愛い女性というイメージだ思う。

 

そしてこの笑顔にしてやられた。

正直、男性が女性用のフレグランスに興味を持つことは底なし沼だと思っている。それは男性用と比較して女性用の方が香りの表現が多彩で、種類も豊富、さらに自分で実用することがほぼないため、似合う似合わない関係なく、良い香りや理想の香りを求めてしまう。その結果、この香りに出会って満足したというゴールがなく、どこまでもエンドレスだ。

そう考えると、ココマドマドモアゼル オードトワレの微笑みは罪な奴と言わざるを得ない。