フレグランスアッセンブル

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ルラボ シティ エクスクルーシブ

画像出典:公式HP

 

 

ルラボのシティ エクスクルーシブ コレクションとは

ルラボは「真のパフュームと呼べる製品や魂が込められたフレグランス」をつくるため、ニューヨークにおいて2006年に創業された。

フレグランスの魂について「なぜそのフレグランスがつくられたか、どれほど丁寧につくられたか」、さらには「思慮に満ちた手には魂が宿る」と考えているため、手摘み、手作り、手作業での調合にこだわっている。

 

「LE LABO」とは実験室という意味だ。そして実験の成果はシティ エクスクルーシブ コレクションに集約されているといっても過言ではない。

2023年現在、16都市の香りが展開されている。

その都市に対して敬意をこめて、その都市ならではの香りをつくり、その都市のみで販売する。その都市でしか手にすることができないため、例えば東京限定のガイアック10は、ルラボ京都では取り扱いがない。

シティ エクスクルーシブは、年に一度(毎年9月)のみ、故郷を旅立ち、世界中のルラボ店舗および公式オンラインショップで買うことができる。

普段見ることができない各都市の香りをチェックすることは、多くのフレグランスファンにとって、とても楽しみなイベントではと思う。

 

 

ミルラ55 上海(2023年)

最新作の舞台は上海。ウォータリーなジャスミンと、ムースドシェーヌ的なパチョリを骨格に、ミルラのスモーキーなコクで、捉えがたくミステリアスな印象に包み込んでいる。様々な香りを混在させながらも、そのどれかが突き出すこと避けているため、人によって香り方がかなり異なるのかもしれない。ガイアックベンゾインのようなスキンフレグランス。

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セドラ 37 ベルリン(2021年)

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爽やかなシトロンやジンジャーを、みずみずしく深みのあるアンバーグリスで包み込んだ、ティーを思わせる香り。クセがなく、季節を問わず使えるオールマイティな香りで、どちらかといえば男性的ではと感じる。

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シトロン 28 ソウル(2020年)

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苦みを効かせたレモン、繊細で透明感のあるマグノリアのようなジャスミンなど、都会的でフレッシュ感溢れる香り。爽やかなフローラルの香りで、春から夏におすすめ。

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ガラード 18 香港(2019年)

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シトラスのように爽やかなネロリと、グリーンを効かせたオレンジフラワー、真っ白いユリでまとめたような香り。明るいネロリと、苦いオレンジフラワーをそれぞれ楽しめるような、春から夏に使いたくなる。

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タバ 28 マイアミ(2019年)

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香ばしいタバコの葉にラムの上品な甘さを加えた、中毒性の高い香り。渋さや重さに沈むことなく、季節を問わずに使える稀有なタバコフレグランス。

芳醇なタバコの香りが楽しめる、男性的な香り。

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ムース ド シェーヌ 30 アムステルダム(2017年)

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シプレノートの土っぽく湿った雰囲気や、埃っぽいような温かみが極力抑えられたネオシプレの香り。季節感がなく一年を通して使える、新しいシプレの姿。

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ベンゾイン 19 モスクワ(2013年)

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ガイアック10と同じく、心に寄り添うような香り。オリバナムの酸味や深みと、ベンゾインのなめらかな甘さが見事に溶け合った、秋から冬にかけて似合う香りだと思う。

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キュイール 28 ドバイ(2013年)

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野生味溢れるアニマリックを主張しながらも、実は随所に紳士然としたおしゃれが印象が差し込まれれた、革ジャンを着こなした時の香り。こちらも秋から冬にかけて似合う1本。

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リメット 37 サンフランシスコ(2013年)

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シトラスの苦みに包まれたグリーンジャスミンと、アロマティックウッディを忍ばせた真白いムスク。突然のスコールの後、水気を含んだジャスミンと、湿った土や木の匂いを漂わせた、クラシカルな夏の香り。

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ベ ローズ 25 シカゴ(2010年)

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性別や季節を問わない、真っ赤なエナメルでコーティングしたような、アーティスティックな新しいローズの香り。そのバックにはジャズミュージックが鳴り響いている。

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ガイアック 10 東京(2008年)

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日本人のアイデンティティを見事に表現したウッディムスクの香り。周囲との調和を大切にした、肌に溶け込むようなスキンフレグランスで、心地良い癒しをもたらしてくれる。秋から冬にかけて、これからもずっと使い続けていきたい香り。

ちなみにシティエクスクルーシブのなかで、全世界共通で一番人気の香りがこのガイアック10とのことで、日本人としてとても嬉しく思う。

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ムスク 25 ロサンゼルス(2008年)

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失われたムスク本来の深みを味わえる作品。一度でも触れてしまうと、間違いなく中毒になるような、動物的な深みのあるムスクの香りはまるで天使のようで、もちろん、性別や季節を問わない。

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ポアブル 23 ロンドン(2008年)

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 暖炉の前で、薪が焦げる匂いを横目に、徐々に身体が火照っていくような甘さに包まれていくオリエンタルな香り。強い苦みと、とろけるような甘さが合わさった、冬に楽しみたい作品。

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ヴァニーユ 44 パリ(2007年)

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バニラ好きに捧げる、ファッションとしてのバニラの香り。ルラボらしい重厚なウッディムスクに、着飾った バニラの軽やかな甘さが、特に秋から冬は映えるのではと思う。

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アルデヒド 44 ダラス(2006年)

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21世紀のシャネルN°5といっても差し支えのない、美しいアルデヒドフローラルの香り。その白く美しい匂いは、かぐ者を酔わせる。

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チュベローズ 40 ニューヨーク(2006年)

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シティエクスクルーシブ始まりの香り。フレッシュなシトラスグリーンを従わせた、濃厚なチュベローズ、そしてジャスミンは春から夏にかけて輝くのでは。

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コロナの影響で、海外への旅行に行けない日々が続いている。

そのような状況で、各都市の香りに触れながら、都市の特徴を調べ、イメージを膨らませ、文化へ思いを馳せ、歴史を紐解いてみる。

毎年8~9月、そういう時間を楽しんでみるのはどうだろうか。