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シャネル:ココ マドモアゼル オードゥ パルファム

CHANEL

COCO MADEMOISELLE EAU DE PARFUM(2001年)

調香師:ジャック・ポルジュ

おすすめ度:★★★★☆

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画像出典:公式HP

 

個人的にはシャネルのレディースのなかでもっとも好きな香り。

ココは、強烈なスパイシーから、重厚なフローラル、甘いオリエンタルと香りの変化が激しい。抜群のキャラクターを持った、攻めのオリエンタルのような香りで、なかなか使いこむのが難しいのでは感じる。

一方、ココマドモアゼルは、パチョリを軸にしたシプレノートと、ジューシーなシトラスやフローラルブーケを合わせたライトシプレの香りで、明るさ、若々しさ、女性らしさを兼ね備えた香りで、「マドモアゼル」とは言い得て妙。最近は機会が減ってしまったが、すれ違いざま、このココマドの香りに遭遇すると「ああ、ステキな香りだな」と思う。

 

トップはシトラス。

スプレーすると、弾けるように明るいオレンジや、少し青みがかったマンダリンや、みずみずしいベルガモット。ピーチの甘さが可愛らしさを添え、とてもキュートな印象のシトラスミックスの香り。

 

ミドルはフローラル。

爽やかなシトラスの印象を残しながら、可愛らしいピーチローズを中心に、オレンジフラワーの明るさや、ウォータリーなミモザ、華やかなイランイランを重ねたフローラルブーケの香り。シトラス、フルーティの寄り添い方がちょうどよく、まさにマドモアゼルという響きが心地よい。

 

ベースはシプレ・ウッディ。

ローズのフルーティな酸味やジャスミンの官能的な甘さに、やわらかいパチョリが重なり、シプレノートとしてまとまっていく。

このフローラルシプレを軸に、オポポナックスのバルサミックな酸味、バニラやトンカビーンの甘さ、さらにはベチバーの深みが加わっていく。最後はムスクが白っぽく包みながらドライダウンしていく。

 

明るいシトラスを纏ったみずみずしく華やかなフローラルが2時間弱、そこからやわらかくシプレを伴いながら、全体では4時間くらい持続する。


爽やかさ、甘さ、華やかさ、やわらかさのバランスが良く、あまり季節を問わない香り。特に春や秋は、派手すぎないフローラルシプレの香りが映えるのではと感じる。

 

落ち着きのあるシプレノートに、フローラルブーケ感で華やかさ、フレッシュ甘いシトラスで若々しい印象を与えることで、さらのピーチやバニラの可愛らしさを添えた、終始女性らしさが溢れるような香り。

それまでのシプレノーととは異なるライトシプレ調の香りは、以降のフレグランスに大きな影響を与えてとされる。

万人受けで、八方美人、でも男性からの視線もちゃんと意識している香り。この香りが嫌いな男性は少ないのではと思う。

そして、ココ・シャネルであればきっと嫌い!と言うのだろうな。

 

でも、もしかしたらココ・シャネルにもそういう二面性、というか気まぐれだったのではと思わせるように、マドアモゼルという響きは妄想が膨らむ。