JO MALONE LONDON
ブリットコレクション「ワイルド スイミング」
2022年5月13日全国発売
画像:公式HP
昨年に引き続き、ジョーマローンのブリットコレクション(期間限定)をチェックしてきた。
ブリットコレクションは、英国の伝統や風習からインスピレーションを得てつくられるシリーズで、2022年はイギリス諸島の水辺にあふれる香りの世界「ワイルド スイミング」をテーマに5つの香りが限定デザインのボトルで登場した。
それぞれの香りはユニークな水辺での体験を表現したとのこと。
クリスタル キャンピオン コロン
カシスのみずみずしい青さの中から、フレッシュなフローラルのグリーンや酸味。そこにオゾンや磯っぽさが水辺のイメージを連想させる香り。
この香りのテーマになっているキャンピオンの花の香りを、私は知らない。ここでは少しメタリックなバイオレットやアクアティックな香りで表現されているとのこと。
その石を思わせる香りから、カシスやローズのみずみずしい酸味が飛び出すことで、海辺の陽が当たらない石ののような涼しさと、その横に咲くキャンピオンの花がイメージが伝わってくる、梅雨から夏にかけて似合うのでと思う。
アクア レモン コロン
スプレーした瞬間は、マンダリンやレモンの果皮のアルデヒド感が飛び出し過ぎなのではと思った。でも、そのマンダリンやレモンの甘さが立ち、そこにアクアティックな香りが加わることで、シトラスの果実を楽しめるような香りとしてまとまっていく。
アクセントとして添えられているミントやペチグレンが、良くも悪くもマンダリンの苦みをはっきりさせているため、ネガティブに感じる人がいるかもしれないし、そのえぐみが日本のような高温多湿の夏には似合うのではとも思う。
朝、鮮やかな青色のオープンエア プールに飛び込むと、フレッシュなシトラスの香りが漂うというよりも、シトラスのプールに飛び込んだようなイメージのようにも感じる。
フォレスト モス コロン
今回買ったのは、フォレスト モス コロン。
ムエットでかぐとジュニパーベリーのみずみずしいアロマティックや強いグリーンが鼻を突く。バジルのようなスパイシー感も感じる。そこにゼラニウムが硬さを加え、さらにモスがかなりメタリック。森の中、霧雨が降っている。そして湿った苔や土の冷たい気配。
ところが肌に乗せるとオークモスが倍増する。鉄のようなアロマティックグリーンを帯びた、渋めの男らしいフゼアの香り。このメンズらしい安心感と、コレクションの他の香りよりもナチュラル感が強く、使ってみたくなった。
ソルティ アンバー コロン
ソルティアンバー。ネーミング的にはもっとも惹かれた香りで、店頭では左腕にソルティアンバー、右腕にフォレストモスを付けてみた。
かなり青めのカルダモン、そこからマリンの香りに流れていく。ソルティな辛みも感じ取れる。ムエットだとウッドセージシーソルトの面影がある。
でも肌に乗せるとオゾンやマリン、ムスクの粉っぽい重さがかなり気になる。正直、あまりアンバー感が分からない。ということで今回は見送ることにした。
ウッドセージ & シーソルト コロン
ウッドセージ&シーソルトは、夏場になると使いたくなる大好きな香り。
軽く海で泳いだ後、優しい海風に包まれながら、ホテルのプールサイドでのんびりとくつろいで過ごすようなイメージ。年々、アクティブな夏の香り以上に、ゆるやかに休日を過ごす香りを使うことが多くなっている。
今回のブリットコレクションのボトルは、写真で見るよりも、実物の方が明らかに良い。控えめながらも、水辺のような淡いブルーボトルと、美しいウッドデザインのキャップ。とてもバランスの良いナチュラル感。
正直、このボトルを見た瞬間、もし気に入った香りがなければ、ウッドセージシーソルトのストックでも買っておこうかと思ったくらい。