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メゾン クリスチャン ディオール:ルージュ トラファルガー

DIOR

MAISON CHRISTIAN DIOR ROUGE TRAFALGER(2020年)

調香師:フランソワ・デュマシー

おすすめ度:★★★☆☆

 

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画像出典:公式HP

 

ルージュトラファルガーは、クリスチャン・ディオールのクチュールのショー中盤に登場した、はっとするような華やかなレッドドレスの物語をつなぐ香り。

かつてクリスチャン・ディオールは、ショーの開始から1時間経ったタイミングで、観客に強い印象を与えるため、意図的にトラファルガードレスを登場させることで、観客の集中力を再び高めたとのこと。

衝撃的で贅沢、そして心を揺さぶる真紅のディオール ドレスの香り。

 

トップはフルーティ・シトラス。

真っ赤な液色がボトルをスプレーすると、酸味の効いたラズベリーと、マンダリンオレンジのフレッシュな甘さ。そこからキャンディーのようなストロベリーや、チェリーの酸っぱい甘さが増すことで、ピンクレッドの色彩が一気に押し寄せてくる。


ミドルはフルーティ・グリーン。

トップのピンクイメージのジューシーな甘さを、カシスやグレープフルーツの少しメタリックなグリーンがとキュっと引き締めていく。甘さがフェミニンに向かわず締まっていき、クールでかっこいい。


ベースはウッディ・ムスキー。

ベリーやチェリーの赤い酸味や甘さ、メタリックなグリーンをしっかり残したまま、アロマティックなパチョリやムスクがスタイリッシュにまとめていく。パチョリの隠し味に華やかなローズを添えることで、真っ赤なイメージが続いていく。そこにアンバーの柔らかい甘さを加えながら、ドライダウンしていく。


フレッシュなシトラスやグリーンを効かせた真っ赤なフルティな甘さが2時間くらい、そこからパチョリやフローラルを纏ったクールな香りが3〜4時間持続する。

 
真っ赤なチェリーのような甘さが強いものの、ベリーの酸味や、シトラス、グリーンがかなり強いため、性別や季節をあまり問わずに使えるのではと思う。
 
全体的な印象は(個人的に大好きな)ジョー・マローンのブラックベリー&ベイの香りに似ている。シトラス、カシス、パチョリ、ムスクの流れ、さらにミドルがほぼない構成まで似ている。
そのような骨格に、フルーティな甘さや酸味を加えることで、パッとかぎはかなり可愛らしく明るい印象になっている。そこから徐々にグリーンで締めつつ、さりげなくローズの赤さを添えることで、メリハリの効いたスタイリッシュな香りが創り上げられている。とてもコンセプトに合った香りだと思う。
 
トラファルガーとは、華やかなドレスとドレスの合間にはさむことで、ショー全体を完成させるエッセンスのこと。毎日使っているフレグランスのラインナップに、ルージュトラファルガーを加えることで、今のラインナップがより輝いていくような香り。